Firefox Hacks 翻訳日記

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zoom RSS Mozilla 宣言 ver 0.9

<<   作成日時 : 2007/02/24 21:21   >>

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この文書は、Mitchell Baker が自分のブログ mitchell's blog に、
2007年2月13日付けで投稿した The Mozilla Manifesto (ver 0.9) の、
個人的な 和訳である。

ver 0.9 という草稿段階の文書なので、最終的には文章が変更される可能性が高い。
従って、翻訳の正確性よりは大意を伝える事を重点に置いている。
こなれていない直訳や超訳が混じっている、という事をあらかじめお断りしておく。




Mozilla 宣言



はじめに

私たちの生活にとって、インターネットはますます大切なものとなっています。

Mozilla プロジェクトは世界的なコミュニティであり、インターネットが健全なものであり続けるためには、公開性、革新、そしてチャンスを逃さないことが重要である、と信じている人たちの集まりです。私たちは 1998年から共同作業を続けていて、その目標は、インターネットの開発を全ての人々の利益になる方向で行なうことです。私たちの製品で最も有名なのは、ウェブブラウザの Mozilla Firefox でしょう。

Mozilla プロジェクトは、世界的なオープンソースのソフトウェアを作り、新しい種類の共同作業を開発する過程で、コミュニティを基盤とした手法を取ってきました。全ての人々にとってインターネットの体験がより良くなること、を目標にした人々のコミュニティが形成されたのです。

こうした努力の結果、いくつかの原則が醸成されて来ました。これは、商業的な面ばかりではなく、公共の利益という点においてもインターネットが役立ち続けるために必須のものだ、と私たちは考えています。以下に提示する Mozilla 宣言は、これらの原則をまとめたものです。

これらの原則は、文章化するだけで達成できるものではありません。インターネットを開かれた参加型のものにするには、個人であれ集団であれ、人々の積極的な参加が必要なのです。Mozilla Foundation は、Mozilla 宣言に列記された原則を推進することをお約束します。私たちの活動に参加してください。インターネットを、全ての人にとってさらに良い場所にしましょう。


原則

  1. インターネットは、現代の生活における重要な一部分です。教育、コミュニケーション、共同作業、ビジネス、娯楽、そして全体としての社会の、鍵となるコンポーネントです。

  2. インターネットは世界的な公共のリソースであり、オープンかつアクセス可能なものであり続けなければなりません。

  3. インターネットは、個々の人間の人生を豊かにするものであるべきです。

  4. インターネットにおける個人のセキュリティは必須のものであり、オプションとして扱われるべきではありません。

  5. 人は誰でも自分が好む方法でインターネットを体験することができなければなりません。

  6. 公共のリソースとしてのインターネットが効果を上げるためには、相互運用性(プロトコル、データ形式、コンテンツ) 、革新、そして世界的かつ分散的な参加が必要です。

  7. フリーでオープンソースなソフトウェアは、公共のリソースとしてのインターネットの開発を促進します。

  8. 透明性を持ったコミュニティ・ベースのプロセスは、参加と説明責任、そして信頼を進展させます。

  9. インターネットの開発における商業的な関与は、多くの利点をもたらします。商業的な目的と公共の利益とのバランスを取ることが重要です。

  10. インターネットの公共の利益という側面を拡大することは重要な目標であり、時間を費やし、注目し、参加する意義のあることです。


宣言の推進

Mozilla 宣言の原則を推進するには、様々な方法があります。活動の範囲を狭い領域に限定するつもりはありません。プロジェクトの他の領域で他の参加者たちが示したのと同様な創造性を発揮してくれることでしょう。Mozilla プロジェクトにそれほど深く関わっていない人がこの宣言をサポートする簡単でとても有効な方法は、この宣言の原則を内包している Mozilla Firefox やその他の製品を使用することです。


Mozilla Foundation の公約

Mozilla Foundation は、その活動において、Mozilla 宣言をサポートすることを公約します。具体的には、次のようなことを行います。

  • 宣言の原則をサポートする、オープンソースの技術とコミュニティを作り、育て上げていきます。

  • 宣言の原則をサポートする、素晴らしいコンシューマ向け製品を作り、配布します。

  • Mozilla の財産 (著作権や商標権のような知的所有権、インフラストラクチャ、資金と名声) を、オープンなプラットフォームとしてのインターネットを維持するために使用します。

  • 公共の利益に寄与する経済的価値を創造するモデルを推進します。

  • そして、公開の議論の場やインターネット産業の内部で、Mozilla 宣言の原則を推進します。


Foundation の活動のいくつか - 現在の所、コンシューマ向け製品の作成、配布、そしてプロモーション - は、Mozilla Foundation の子会社である Mozilla Corporation が主導しています。


お誘い

Mozilla Foundation は、Mozilla 宣言の原則をサポートしようとする私たちの姿勢に賛同する人は誰でも歓迎します。このインターネットのビジョンを実現する新しい方法を探していきましょう。

(v.0.9)



なお、わざわざ Manifesto を出す目的については、その前のエントリである
Introducing the Mozilla Manifesto に記載されているので、参照されたい。
(追記: Amigomr さんによる和訳 Introducing the Mozilla Manifesto 邦訳


2007年2月25日追記
参考リンク (随時更新)
1. Amigomr の徒然日記 : Mozilla Manifesto 邦訳 私のより約1時間半早く公表された Amigomr さんによる和訳。
2. Mozilla Manifesto について Tristan Nitot による Manifesto 解説・コメント記事の和訳。Mozilla Firefox Thunderbird の拡張あれこれ さん。
3. Mozilla Manifesto ゆきち さんによる CNET Japan ブログの紹介記事。
4. Mozilla Firefox 開発憲章 Firefox がプロダクトではなくプロジェクトだった時代に Ben Goodger が書いた開発方針。(くでん さん、ありがとうございます)
5. Mozilla 1.0 宣言 さらに古くなって、Mozilla Suite が 1.0 になる前に Brendan Eich が書いた文書。同じような名前で誤解・混同されそうなので。(誤解を避けるために、こっちの方は 「Mozilla マニフェスト」にしようかとも考えたが、それはそれで別の誤解を生みそうなので「宣言」とした。)

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コメント(2件)

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Mozilla Firefox 開発憲章
http://www.mozilla-japan.org/projects/firefox/charter.html

参考として、私はPhoenixプロジェクトのある時期から、そしてFirefox 1.0までの実質的・名目的両方の開発リーダのBen Goodgerさんの名義による『Mozilla Firefox 開発憲章』を挙げておきましょう。云ってることの「スケール」が違うので一概に比較はできませんが、「実際の開発にはリーダシップが必要でみんなの要望をすべて受け入れられるわけではない」というのは誠実で妥当な物云いだと思います。

ついでに同じくBen Goodgerさんによる"Why You Should Switch to Firefox"も。
Mozilla Firefox ブラウザに乗り換える理由
http://web.archive.org/web/20041018032827/www.mozilla-japan.org/products/firefox/why/
くでん
2007/02/24 22:15
くでん さん、コメントありがとうございます。
開発憲章の方はリンク集を作って追記しました。
"Why You Should Switch to Firefox" の方は、
mozilla.org でも削除されているようですね。
池田
2007/02/25 14:54

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